お口の周りの筋肉や全身疾患からくる関連痛
まず「 関連痛 」とは痛みの原因とは違う場所。
神経の支配領域に痛みがでることです。
筋肉からくる関連痛
歯が痛みの原因でない場合、痛みの発生源に
”顎を動かす筋肉”があります。
この場合、歯や歯茎に異常がみられなくても痛みが出てしまいます。
特に痛みが生じやすいのは上下の奥歯です。
強い鈍痛で、痛みがすぐ退く方と一日続く方と時間はそれぞれです。
一番分かりやすいのは、顔の筋肉の中の”しこり”です。
トリガーポイントというもので発痛点のことです。
ここを押したときに歯に痛みがでると筋や筋粘膜性の歯痛ということです。
5秒程度でも長く押し続けると他の場所でも痛みを生じることがあるので要注意です。
全身疾患からくる関連痛
脳の神経の一つである”三叉神経”というものが異常を起こし
それによる関連痛で歯に痛みがでることがあります。
こちらは、上の奥歯に痛みがでることが多いです。
この痛みの元となるのが
「 郡発性頭痛 」というもので
患った患者さんの3割はまず歯医者さんを受診するという報告もあります。
また、脳腫瘍や原因不明の血管の炎症(脳)、緑内障などでも
関連痛として歯に痛みを感じることがあります。
まとめ
歯には関係のない部分の炎症でも、歯が痛むことがあります。
それだけ、” 全身と歯は密接に繋がっている ”ということです。
と、いうことは逆も同じです。
お口の中の状態や環境が悪いと全身の健康をも脅かすということです。
シンプルに、お口は人間のエネルギー源となる食べ物の入り口です!
汚れや菌を食事と一緒に身体に取り入れているのと同じです!
歯が痛いのに思い切って歯医者さんに行ってみたが治してもらえなかった…
ということが無いよう、歯の痛みは歯だけが原因でないことを
知っていていただけると治療に対する不安も軽減されると思います。
まずは、ご自身での歯磨きに自信を持てるよう、磨き方・当て方・角度…
必ず一人一人に合ったやり方があります。
むし歯や歯周病で、歯が痛くなってるわけじゃない!と
思えるよう、ケアを頑張って行きましょう。